写真は同じグレーの台紙に貼った状態で撮影したものです。見た目の違いをご確認ください。
紙素材の厚みの表記は<73>(四六判73kgの意味です)、フィルム素材の厚みの表記は#80(80ミクロンの意味です)となります。
また、セパ(剥離紙)は一般的なものが黄か青となり、用途によって白、透明のものもあります。
黄セパは厚みがあり反りにくいので断裁してシート状に仕上げるシールに向いています。
青セパは薄いためロール巻きで仕上げるシールに向いています。白セパはセパ面にも特色で印刷したい場合に向いています。
・紙素材のタック紙
・フィルム素材のタック紙
上質 (少々表面にざらつきのある最も安価なタック紙)
上質タックの厚みは<55>、<70>、<90>の3種類ありますが、一般的なのは<55>と<70>です。
糊は普通(一般)粘着、強粘着、弱粘再剥離、強粘再剥離、訂正用、冷食用、トイシ用などがあります。
印刷については表面に少々ざらつきがあるため、インクの色が沈んで見えたり、擦れが発生する場合があります。たとえば黒1色の文字を印刷した場合、真っ黒にはならず少しグレー寄りに見えます。
赤1色で印刷した場合はアートなどに比べ少し暗い赤色になります。
ダンボールに貼る表示シールなど価格を抑えたい場合は上質が選ばれます。
アート (少々光沢のある最もポピュラーなコート紙)
アートタックの厚みは<73>、<90>、<110>、<135>とありますが、一般的なのは<73>です。
糊は普通(一般)粘着、強粘着、弱粘再剥離、強粘再剥離、訂正用、訂正再剥離、冷食用、トイシ用などがあります。
印刷については、発色が良いコート紙なのでオールマイティかつ最も安価なコート系タック紙となります。
印刷面は非印刷面(インクがのっていない)に比べ光沢がでます。
キャラクターシールやロゴシールを始め、色再現性にこだわるシールの素材として広くおすすめできます。
ミラコート (光沢のあるコート紙)
ミラコートタックの厚みは<73>が一般的ですが、<135>もあります。
糊は普通(一般)粘着、強粘着、弱粘再剥離、強粘再剥離、訂正用、訂正再剥離、繊維用、冷食用、冷凍ハム用、トイシ用などがあります。
ミラコートはアートに比べ強い光沢がありますが、印刷した部分は少々光沢がなくなります。
シール単体で白色度が高く清潔感があるため食品パッケージに貼るシールとしての用途が多いです。
ただし、製造後1年以上経つと黄色化が進みますので、長期間使用するシールには適していません。
マットコート (光沢のないタック紙、印刷部分は光沢あり)
マットコートタックの厚みは<70>のみとなります。
糊は普通(一般)粘着、訂正用、訂正再剥離があります。素材の紙自体はマットですが、印刷した部分は少々光沢が出るのが特徴です。
シールに落ち着きのある高級感を与えたい場合や、マットコート紙に印刷されたパンフレットの訂正シールに使用します。
銀ホイル紙 (ツヤまたはケシ)
ホイルタックは白地のタック紙にアルミ蒸着させたシールです。
よって糊面は白色となり、ベースは紙なので手で簡単に破れます。糊は強粘着と冷食用があります。
印刷する際の注意点として、黒・白・金・銀以外のカラーで印刷する場合は地色を透過して色が暗く沈み、かつメタリックカラーに仕上がります。
たとえば銀ホイルタックに黄色を印刷すると金色に見えます。色の変化を避けたい場合は『白おさえ』(白インキの先刷り)を施します。
金ホイル紙 (ツヤまたはケシ)
銀ホイルタック同様、紙素材タック紙にアルミ蒸着したシールです。
印刷時の色変化の注意点も同様です。
金ケシには色味の違いで別途4種類の特色ホイルタックをご用意しております。
色上質 (ピンク・イエロー・ブルー・クリーム・オレンジなど)
もとから着色してある上質タックです。よって糊面も同色になっています。
糊は普通(一般)粘着と弱粘再剥離があります。地色があるので黒や暗い色での印刷をおすすめします。
色ミラ (ピンク・イエロー・ブルー・グリーンなど)
色ミラタックは白地のタック紙の表面のみにもとから着色、鏡面仕上げを施したシールです。
よって糊面は白色となります。糊は普通(一般)粘着のみです。
色上質同様黒や暗い色での印刷がおすすめです。
和紙 (白・無地・雲竜・きなり・奉書・クリーム・クレープなど)
和紙風に仕上げたタック紙が和紙シールです。
糊は強粘着と、一部に強粘再剥離があります。
表面に凹凸があるため印刷した際にインクが擦れた部分が出る可能性があります。
カラーで印刷も可能ですが、筆文字など黒1色で印刷する場合が多いです。
クラフト (未晒し【暗め】またはオリンパス【明るめ】)
クラフト紙に糊付けしたシールです。
糊は普通(一般)粘着のみです。表面に凹凸があるため印刷した際にインクが擦れた部分が出る可能性があります。
カラーで印刷も可能ですが色変化が大きいため、白おさえ(白インキの先刷り)を施すか文字やロゴを黒1色で印刷する場合が多いです。
クラフトシールは素朴でナチュラルな印象があるためオーガニック商品や木製インテリア小物などに貼る商品シールとしての用途におすすめです。
上質サーマル (感熱紙)
サーマルタックは熱転写による色変化で印字するプリンター向けのシール原紙です。
糊は普通(一般)粘着と強粘再剥離があります。
ホクトエスピーではお客様がお使いの印字プリンターに合わせ、オリジナルサイズにカット済のロール巻きラベルを100m単位で製作可能です。
切り取りミシン目を入れることもできます。
個人情報保護 親展MSシール (貼った後一度はがすと再貼付できない)
プライバシー保護の観点から最もおすすめするシール素材が個人情報保護 親展MSシールです。
表面は光沢があるコート系の紙素材のため、カラー印刷でも綺麗に仕上がります。
糊面は真っ黒なフィルムがついていますので文字が透けて見えないのはもちろん、一度貼りつけた後、内容確認の際に保護シールを剥がすと一番上の層と擬似接着していた透明シールがはがきに残り、再度貼り付けることができない仕様になっています。
このため、郵送等の間に第三者に見られることを防ぐことができます。
このように一般的な個人情報保護シールは言い換えれば2層のシールですが、見た目は同じでも3層になっている『返信用』もあります。
返信用は個人情報取得側から個人に書類を発送する際に返信用はがきと保護シールを別々にしなくても、はがきが組み込まれた大判カード用紙の空き部分にあらかじめ貼って1体型として発送できます。
2層シールの一番下にさらに1枚透明シールがついているイメージです。
ユポ (最も安価な白地の耐水合成紙)
ユポはPP素材をベースとした合成紙です。
ユポタックの厚みは#80が一般的ですが訂正用のみ#60、他には#110があります。
糊は普通(一般)粘着、水溶(エマルジョン)強粘、溶剤強粘、弱粘再剥離、中粘再剥離、強粘再剥離、微粘着再剥離、訂正用、冷食用、冷凍ハム用、トイシ用などがあります。
素材表面はマットな質感ですが、印刷した部分は光沢が出ます。
ユポをはじめフィルム素材は印刷面保護のためにPPラミネート加工を施すのが一般的ですが、指でこすったぐらいでは簡単にはインクがとれないUVインクで印刷しますので、ラミネートなしで製作する場合もあります。
ユポはフィルム素材の中では最も安価な反面、耐久性では透明PETやエンビに劣ります。
長期間屋外に貼っていると層間剥離(貼り合せていた透明素材と白色素材の層が分離する)が起きる場合があります。
透明PET (エンビにくらべて硬め)
PET(ポリエチレンテレフタラート)は最も耐久性に優れたフィルム素材です。
印刷用の他に、PPよりも丈夫なためラミネート用としても使用します。
透明PETタックの厚みは#16、#25、#50、#100があり、最も一般的なのは#50です。
糊は水溶(エマルジョン)強粘、溶剤強粘、強粘再剥離、微粘着再剥離、冷食用、冷凍ハム用、トイシ用などがあります。
透明PETは逆版印刷(糊面に印刷しているように見える)が可能ですが、透明素材のためカラー印刷を施す場合は『白おさえ』(白インキの先刷り)をしないと視認性が悪くなります。
貼る相手が白い紙などであれば問題ありませんが、暗い色のものに貼る場合も同様です。
また、素材が硬いため厚みがあればあるほど湾曲面に貼りづらい素材です。
銀PET (ツヤまたはケシ)
銀PETはPETフィルムにアルミ蒸着させた耐久性に優れ高級感のあるシールです。ネーマとも呼ばれます。
銀PETタックの厚みは#25、#50、#100、糊は溶剤強粘、強粘再剥離、微粘着再剥離、トイシ用があります。
印刷する際の注意点として、黒・白・金・銀以外のカラーで印刷する場合は地色を透過して色が暗く沈み、かつメタリックカラーに仕上がります。
たとえば銀PETに黄色を印刷すると金色に見えます。色の変化を避けたい場合は『白おさえ』(白インキの先刷り)を施します。
金PET (ツヤまたはケシ)
銀PET同様、アルミ蒸着したシールです。印刷時の色変化の注意点も同様です。
白コートPET(表面を白染めした銀PET)
白コートは銀PETの表面側のみを白染めしたマットな質感の白地シールです。
透過しない白地素材のため、耐久性の高い隠蔽シール・訂正シールとしても使用します。
ただし、ベースが銀色なので少し暗めの白色となります。
白コートタックの厚みは#25、#50、#100、糊は溶剤強粘、強粘再剥離、トイシ用があります。
ヘアーライン銀PET (ツヤまたはケシ) or ヘアーライン金PET (ツヤのみ)
ヘアーラインPETタックは銀PETおよび金PET表面の地にキメの細かい線状の地紋を施したシールです。
糊は溶剤強粘のみで、ヘアーライン銀PETの厚みは#25、#50、#100、#200があり、金PETのほうは#25、#50の2種となります。
社名シールやロゴシールの素材として、より一層のオリジナリティと高級感を与えることができます。
透明エンビ (PETより柔らかいため湾曲面にも貼りやすい)
エンビ(PVC)タックは伸縮性のあるやわらかい素材で、車のボディ等の湾曲面に貼りやすいシールです。
透明エンビタックの厚みは#80、#100、#120とありますが#80が一般的です。
糊は溶剤強粘、中粘再剥離、強粘再剥離、微粘着再剥離、トイシ用があります。
透明エンビは逆版印刷(糊面に印刷しているように見える)が可能ですが、透明素材のためカラー印刷を施す場合は『白おさえ』(白インキの先刷り)をしないと視認性が悪くなります。
貼る相手が白い紙などであれば問題ありませんが、暗い色のものに貼る場合も同様です。
白エンビ (ツヤまたはケシ)
白エンビタックの厚みは#80と#100があり、糊は溶剤強粘、中粘再剥離、強粘再剥離、微粘着再剥離、トイシ用があります。
エンビは伸縮性のあるやわらかい素材で湾曲面にも貼りやすく、屋外で使用するステッカーとしての耐久性もあります。
色エンビ (黄・青・緑・黒・赤など)
素材のもとから着色したエンビタックです。
よって糊面も同色になっています。
色エンビタックの厚みは#100のみ、糊は溶剤強粘のみです。
地色があるので黒や暗い色、反対色での印刷をおすすめします。たとえば黄エンビに黒文字を印刷して視認性の高い警告ステッカーにおすすめです。
ホログラムフィルム (CP01、KP-12、K-17、K-59など)
銀PETの表面に特殊なホログラム加工を施したシールです。
ホログラムフィルムタックの糊は溶剤強粘のみです。カラー印刷をする場合『白おさえ』(白インキの先刷り)の必要があるなど、注意点は銀PETと同様です。
こちらは紙素材ベースのホログラムペーパータックもあります。
改ざん防止 銀ツヤ (和文または英文) or 改ざん防止 銀ケシ (和文または英文)
改ざん防止シールとして使用するシール素材が開封防止タックです。
これは一度貼ったシールを剥がすと貼った相手に文字が残るようになっています。
厚みは#50のみで、和文は『開封済』の文字、英文は『VOID』の文字が剥がした時に残ります。
素材としては銀ツヤ、銀ケシの他に透明もありますが、透明は和文のみとなります。
ユポサーマル (感熱フィルム)
ユポサーマルタックは熱転写による色変化で印字するプリンター向けの耐水フィルムです。
糊は冷食用のみとなります。
主に冷蔵食品向けの品質表示ラベルに使用します。
ホクトエスピーではお客様がお使いの印字プリンターに合わせ、オリジナルサイズにカット済のロール巻きラベルを400m単位で製作可能です。
切り取りミシン目を入れることもできます。
サテン
サテンシールは布地のような風合いのシールです。
地色の見た目は少々光沢感のある暗めの白となります。イベント・キャンペーン等でスタッフパスとして、または参加者のIDパスとして衣服に貼って使用できます。
印刷時の注意点としては表面に凹凸があるため、インクの色が暗く沈んで見えたり、擦れが発生する場合があります。
シール糊の種類についてのご紹介はこちら。